2023年11月17日夜間から20日早朝の約52時間にわたり、渋谷駅改良に伴う山手線・内外回りの線路とホームの高さをこう上する線路切換工事が実施されました。
渋谷駅改良工事は、駅乗り換えの利便性向上や駅構内の混雑緩和などを目的として2015年から改良工事が進められおり、これまで4回にわたる線路切換により、山手線ホームと埼京線ホームの並列化および山手線・内外回りホームの同一化が行われました。今回の線路切換は渋谷駅周辺のまちづくりの一環として、ホームや線路下を横切る東西自由通路の安全で快適な空間を確保するため、山手線の線路とホームの高さを最大20cm引き上げる工事が行われ、当社は電車線・通信各系統の設備の施工を行いました。
渋谷駅は全国有数の乗降客数を誇る大規模ターミナル駅であり、施工のミスは社会的影響が大きいため、非常にプレッシャーの掛かる切換となりました。電車線系統では作業時間を最小限にするため、事前の入念な架線調整により当日の作業を軽減する取り組みを行い、通信系統では監視カメラやモニターといった機器の損傷に気を配りつつ、ホームの高さ引き上げに伴う見通し確認のため、きめ細かな画角調整を行うなど苦労した点もありましたが、作業を完遂させることができました。
今回の施工により、渋谷駅改良に伴う大規模切換工事が終了しましたが、今後も駅部の改良工事が続くため、完成まで安全最優先で施工を推進してまいります。