私たち日本リーテックグループは、2009年に「千歳電気工業」と「保安工業」が合併して発足以来、一貫して工事を通してインフラを支えることで社会に貢献することを使命としてきました。そして、組織を上げて安全を追求し続ける『NR安全の樹』を誠実に実践してきた結果、施工品質は確実に向上し、堅調な受注環境の中、着実に業績を伸ばすことができました。また、人を育て人を大切にする『人間企業NR』の基盤としての総合研修センター整備や、労働時間の短縮と休日取得促進などに取り組み、建設業における働き方改革先進企業を目指してきました。そして、一部上場企業に相応しい『NRガバナンス』を構築し、2020年3月には東証一部上場を果たすことができました。私たちは、引き続き安全を経営の根幹と位置づけると共に、働き方改革の更なる推進と東証プライム上場企業としてのガバナンスを徹底し、お客様からの信頼をより確実なものにしてまいります。
足許においては、新型コロナウイルス感染症の蔓延により、社会経済は大きな影響を受け、特に主要なお客様である鉄道関係において、輸送人員の減少が顕著になっています。さらには、地球温暖化の影響は災害の増加・激甚化をもたらし、人々の暮らしに大きな影響を与え始めております。
このような社会構造の大きな転換点に際し、私たちの主要なお客様であるインフラ事業者が、従来の収益基盤から脱炭素社会への取り組みやデジタル技術を用いた新たなサービス展開への取り組みに力を入れようとしている点に着目し、この経営環境の変化をチャンスと捉え、未来のインフラを創る総合電気工事会社として取り組んでまいります。
具体的には、再生可能エネルギーの展開・エネルギーマネジメントなどのE(環境)、スマートシティ構想における自動運転への対応・場所によらない通信インフラの展開というS(社会)、日本リーテックグループ全体としてコンプライアンスの更なる向上やガバナンスの一層の強化G(ガバナンス)を合わせ、ESG経営を徹底していくこととします。そして私たち自身もデジタル革命の成果を建設業へ展開することで生産性を高めると共に、ダイバーシティの視点をより強化し、建設業における働き方改革先進企業を目指して働きがいを向上させる取り組みを加速させてまいります。
私たちは、引き続き工事を通し社会に貢献するという変わらぬ使命を果たしつつ、新たな社会の課題解決に向けて、電気工事を通して未来の暮らしづくり(セーフティ・スマート・サステナビリティ=3つのS)を担う企業グループとして、サステナブルな社会を目指す『NRサステナビリティ』を新たに掲げ、持続的成長企業を実現してまいります。