DIVERSITY
多様な仲間が働きやすい環境を追求する
CROSS TALK 01

天竜南線接続変更工事

リニア中央新幹線に電気をつなぐ、
一大プロジェクト

次世代交通機関として各地で建設が進む中央新幹線、通称「リニア中央新幹線」。
リニア中央新幹線の走行には、多くの電力を必要とします。当社の送電線設備部門では、リニア中央新幹線に電気を供給するための鉄塔建替工事を担っています。

当プロジェクトの施工管理を行うのは、入社27年目のベテラン社員、6年目の若手社員、ベトナム出身社員、そして女性社員の4名。多くの人々が関わるプロジェクトにおいて、安全・品質・工程・原価の管理を行います。

国籍、性別、年代の異なる多様なメンバーでありながら、それぞれの「働きやすさ」が実現されているのはなぜか。具体的なエピソードを交えながらそれぞれの想いを語ってもらいました。

まずは、簡単に自己紹介をお願いします。

S.H.

入社27年目のS.H.です。全員が同じ送電線設備部門の送電一課に所属しており、私は管理職としてこの現場のリーダーを任せてもらっています。美味しいご飯を食べに旅行をするのが好きです。

M.Y.

入社6年目のM.Y.です。インフラを支える仕事がしたくて日本リーテックに入社しました。休みの日は家でゴロゴロしていますが、たまにスノーボードへ出かけたりもします。

T.A.

ベトナム出身のT.A.です。もともと電気技術を学校で学んでいたのと、旅行で訪れた日本に魅力を感じて日本リーテックに入社しました。サッカーが好きで、当社のサッカーチームに所属しています。ポジションはDFです。

K.M.

入社2年目のK.M.です。学生時代は外国語を専攻しており、建設業とのつながりはほとんどありませんでした。実は留学の準備をしていたのですが、コロナ禍で中止となり別の道を模索していました。そこで、親族が働いていたということで少しだけ馴染みのあった建設業へ進むことを決め、様々な企業がある中で研修制度が一番充実していると感じた日本リーテックに入社しました。

S.H.

私たちが手掛けているのは、簡単に言うと山の中に鉄塔を建てて送電線を繋ぎ、リニア中央新幹線へ電気を供給するための工事です。工事の準備から鉄塔の基礎づくり、実際に組み上げるまでの工事を同時に進行しており、T.A.さんとK.M.さんにはそれぞれの鉄塔工事を管理してもらい、M.Y.さんには二人の現場の統括的な管理を任せています。私の役割はこのプロジェクト全体の管理ですが、全員が働きやすい環境を作ることに、特に力を入れています。

皆さんバックグラウンドが様々ですね。
一緒にプロジェクトを進めるうえで、
どんなことが大切だと感じていますか?

S.H.

リーダーの立場として大切なのは、誰かがうまく行かずに困っていたり、悩んでいることがあった時に、相談できるような体制を作ることだと考えています。あとは、それぞれの現場に首を突っ込みすぎてもやりづらいかなと思って、できるだけ任せるようにしています。

T.A.

私はベトナム出身ということもあり、文化の違いや言葉のニュアンスを伝えきれないと感じることはあります。そんな時、すぐにM.Y.さんをはじめ周りの人に相談できるのはありがたいですね。違う現場にいてもすぐに駆けつけて助けてくれますし、普段の生活でも色々とアドバイスを貰ってます。

M.Y.

T.A.さんは日本の生活にはもう慣れた?

T.A.

だいぶ慣れてきましたが、日本の冬は寒すぎることがつらいです……(笑)。現場に立つ時は会社支給の防寒着のおかげでなんとかなっています。

K.M.

私が大切だなと思うのは、コミュニケーションです。どうしても女性と男性では体力に差があるので、人の手を借りたいときにきちんと伝える、とか。私もM.Y.さんをはじめ、周りの人に声を掛けやすい雰囲気があるので助かっています。

M.Y.

一緒に働く仲間も100人いれば100通りの考え方や見え方があり、まずはじっくりと話を聞くことが大切だ、と思います。これまで、社内のメンバーはもちろん、協力会社さんなどたくさんの人と力を合わせてプロジェクトを進める中で、自分が当たり前と考えていたことが実は相手にとっては当たり前じゃない、ということに何度も気づかされてきました。そしてその度に、話を聞き理解しようとする姿勢を示すことで、人は動いてくれるということを学びました。

S.H.

そうだね。今回のプロジェクトはスタートして2年経つけど、現場を離れたいと言う人がいまだゼロなのは、プロジェクト全体を見てくれているM.Y.さんが一人ひとりと向き合ってくれているおかげだな。

これまでのプロジェクトの中で、
大変だったことは何ですか?

S.H.

K.M.さんはどう?男性がまだまだ大多数な現場の中で、環境整備に力を入れているとはいえ、まだ大変とか仕事がしづらいと感じる瞬間はあるんじゃないかな。

K.M.

現場では数少ない女性社員ということで皆さんが気にかけてくださるので、仕事がしづらいと感じたことはあまりないですね。トイレは女性専用のものが設置されていますし、現場近くの宿舎も個室ですから、ストレスもありません。もちろん山の斜面を登ったり重い工具をつけて鉄塔で作業したりと、体力を使うシーンが多いのは大変ですが、それは皆さんも同じですから。

M.Y.

全員に個室の宿舎を用意してもらえるのは嬉しいですよね。仕事とプライベートをきちんと分けてリフレッシュできるのは、いい仕事を続ける上ではすごく大切だと思います。

S.H.

良かった!このプロジェクトだけでなく、次世代を担ってくれる若い人が長く働ける環境はやっぱり大事だから、そこは働き方改革を推進するうえで重視したんだよ。

T.A.

入社して最初の頃は、外国人で若手ということで、一緒に働く協力会社の方々と仲良くなれるか不安だったんです。顔が怖くて話しかけるのが大変でした。

K.M.

分かる!ベテランの方が多くて、私も最初は勇気を出して話しかけていました。でも意外と……というと失礼ですけど、皆さん優しいですよね。例えばちょっと危ない箇所があるとおせっかいなくらい声を掛けてくれたりとか。

T.A.

日本語が分からなくて、たまに言葉に詰まることがあっても汲み取ってくれるのもありがたかったです。おかげで、今では仕事中も休憩中も普通に話せるようになりましたし、それからは人間関係で働きづらいと感じたことはありません。

M.Y.

私は今回のプロジェクトで、複数の現場を管理するポジションを初めて任されました。これまでの業務から一段上にあがった仕事で、プレッシャーもある中で自分なりに頑張っています。プロジェクト全体を見ながら、先回りして段取りを考えるのは大変ですね。失敗をして二度手間の作業をお願いしてしまうこともたまにあります。上長のS.H.さんにも、何度も助けてもらいました。

S.H.

そういう時のために私がいるんです。どんな些細なことでも声を掛けて、なんでも相談してくださいね。

今後の目標を教えてください。

T.A.

私は今、母国の文化に敬意を払ってくれる、懐の深い人たちと働けています。それを一番感じるのは家で料理している時です。日本のご飯も美味しいですが、やっぱりベトナム料理が一番好きなので自炊したいと言っていたら、キッチンがある宿舎を用意してくれたんです。そうした配慮に、これからは現場での働きで返していきたいと思います。まずは勉強中の資格に合格してスキルを磨き、他の外国人社員の活躍を支える架け橋役になりたいですね。

K.M.

私は今後も現場で技術を磨いていきたいのですが、同時に「もっと女性が『働きたい!』と思える現場を作りたい」とも思います。このプロジェクトは女性の私にとっても働きやすい環境が整えられているので、ここで学んだことを活かして、女性が珍しくない業界を日本リーテックから広げていくのが目標です。

M.Y.

私は、この仕事は楽じゃないけれど、例えばリニア新幹線を走らせるなど社会的な意義が大きいと思っています。何より、自分の携わった現場が完成して送電線が架かる光景を見ると、大きなやりがいを感じられます。そんな感動をたくさんの人にずっと味わい続けてもらえるように、もっと良い現場を作っていきたいですね。

S.H.

私が日本リーテックで27年間働き続けることができているのは、どの現場もやりがいがあり、仕事を楽しめているからだと思います。同じように楽しんで欲しいから、仕事をやるときはやる、休憩中などオフの時間は賑やかに過ごして言いたいことを言える関係を作るなど、普段の雰囲気づくりも大事にしています。バックグラウンドが異なる多様な仲間と、仕事を一緒に楽しめる現場を作る。これが私の目標です。

NEXT CONTENTS 01
WOMAN
女性社員の入社動機からやりがい、描くキャリアまで、座談会を通じて本音を語ります。
NEXT CONTENTS 02
グローバル社員紹介
日本リーテックで活躍する外国人社員を紹介します。
この街に、
日常がある幸せを。
この街に、日常がある幸せを。